minivelo randonnee field

ミニベロ ランドナーに乗ってあっちへこっちへフィールドを探す自然派サイクリニスト。自然観察、登山、サイクリング、キャンプなどアウトドアの情報や体験記を紹介。

映画:春を背負って…奥秩父を深く考えてみた

映画“春を背負って"

昨年、ヤマケイに特集記事が掲載されていた映画“春を背負って"のDVDがモンベルにならんでいました。原作は名前だけ知っていましたが読んだことはなく、ヤマケイの6月号で特集記事があって、立山の大汝休憩所がロケに使われたってことで注目していました。

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https://www.toho.co.jp/movie/lineup/haruwoseotte.html
春を背負って



実際にみての感想
・雪の立山のきれいな風景が楽しめます。さすが、360度どこをみても絵になる風景。
・いろんな遭難エピソードがてんこ盛りのストーリー展開。
モンベルが衣装協力しているせいか、出演者みんながモンベルのアパレル+ギア。
・前作の劔岳 点の記と同じシーンがときたまでてきます。
・シーズンの山小屋を3人で切り盛りって?
・今時の立山で歩荷とは…?…理由はわかりました。
・市毛さんがでてきます。登山好きだけあって演技が自然です。
・春を背負って?…何かを常に背負ってます。
・KIKIさんが遭難者役ででています。可愛いです。
・山小屋ってこんなとこだってのは従業員や常連さん、一見さんともにわかりやすいです。でも従業員3人は無理でしょうね。
・ラストシーンはとってもいいけど、なぜそうなるのか意味不明…。

突っ込みどころは満載です
原作は奥秩父が舞台らしいので立山と奥秩父をあわせているからでしょうか。ロケに使われたのは大汝休憩所です。映画では「雷鳥荘にまかせようと考えている」とおっしゃってますが実際にあるロケに使われた小屋は雷鳥荘の系列です。なお、宿泊は緊急時のみで休憩のみになります。私は前を通っただけですが、紅葉シーズンは結構賑わっていたように思えました。映画では槍と奥穂がよく出てきていますが、普通に見えなかったと思います。最後のエンディングで大きな富士山も出てきますけど、八ヶ岳からでも富士山は小さかったですが…。大汝山からの眺望も素敵ですが、私的には別山からの劔岳がとっても素敵でした。他の登山者も槍や奥穂や富士山よりも劔岳を黙ってみつめてましたね。エンディングのテロップをみてモンベルとヤマケイが協力しているみたいです。エンディングですが、バックに映し出される北アルプスの峰峰がとってもきれいです(*^▽^*) やっぱり北アルプス最高!


映画『春を背負って』予告編


山崎まさよし / 心の手紙 ~Document Version~


原作の“春を背負って"

Amazonでぽちって押した文庫本が届きました


https://img.honto.jp/

笹本稜平:春を背負って、文藝春秋 、2011年5月

構成

原作は6編構成で1編ごとのエピソード完結です。映画は若干登場人物に脚色を加えていますがほぼ同じ。

春を背負って
花泥棒
野晒し
小屋仕舞い
疑似好天
荷揚げ日和

梓小屋


【[百名山33座目]奥秩父縦走 甲武信ヶ岳から金峰山へ(西沢渓谷→増富温泉郷)~富士見平小屋の忘年会に照準をあわせてテクテク歩き…人がいなかったけど雪もなかった】https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-592541.html

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笹本稜平:春を背負って、文藝春秋 、2011年5月
春を背負って 関連地図
国師のタルは梓小屋から二キロほどのところにある主脈上の鞍部で普通なら片道二時間はかかる。」と小説にありますが…ゆっくり歩いてもそんなにかかりません。20分くらいなんで、国師ヶ岳のことをいってるのかなあ? …小説版“春を背負って”の“梓小屋”は、どの辺だろうか? 「ゴローさーん♪」と叫んでみた→って、ナイナイ(笑)

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両門ノ頭 2263m
地図上の登山道は稜線にそって富士山を横目に歩く奥秩父らしさを感じられる道です。

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東梓 2271.6m 2015.12.30
「梓小屋と名づけられたその小屋は、甲武信ヶ岳国師ヶ岳を結ぶ稜線のほぼ中間から長野側に少し下った沢の源頭にあった。千曲川支流の梓川の谷の上部に位置することからつけられた名前らしい。近くには二二○○メートル台の眺望に恵まれないピークがあるだけで、疲れてその先の小屋まで着けなかったり、天候の急変で停滞を余儀なくされた登山者がやむなく立ち寄る、いわば避難小屋に近い性格の小屋だった。」と小説版“春を背負って”には梓小屋の場所が記されている。確かにここに小屋があれば甲武信小屋から出ていい休憩場所になるだろうけど…八ヶ岳なみの小屋だらけの縦走路になる?

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国師のタル
百名山甲武信ヶ岳金峰山瑞牆山はポイントで人手も多いけど、甲武信ヶ岳から金峰山へ抜けるルートはロングルートで、歩く人もまばら(というかゼロ💦)。ところどころで眺望がひらけて姿をみせる富士山にほっとするも、倒木やアップダウンの連続に心も折れながら、次第に山と一体化していく気分に気がつくだろう。北アルプスのような雄大さはなくても、メジャールートで静かな山歩きができるのは、“昔の山とは?”と奥秩父の魅力にとりつかれることだろう。映画の春を背負ってをみて、原作がとてもいいものに思えた→えーっと… 実はここから国師ヶ岳までが本日の試練になるとはこのときはまだ知るよしもない😅

山の天気

で、話の内容で常に出てくるのが山の天気に関する話題です。登山をするときは必ずチェックするのが天気予報。天気予報なくして登山は始まりません。降水確率と3時間おきの天気と天気図は必ずチェックしますよね。特に知識はいらず、中学校の理科で習う程度で十分です。あとは経験。原作にある疑似晴天とか、「低気圧ははやいのですぐに晴れる」「きっとすぐに天気が崩れる」など。今年はクリスマス寒波より1週間はやく2つ目の低気圧がやってきました。もっともクリスマス寒波は1ヶ月おきにやってくる寒波で11月下旬から12月上旬にやってきた寒波がちょうどクリスマスの時期にタイミングが重なること。疑似晴天は、いうまでもなく本当にこわく、私はまだあったことがないですが、過去の重大な遭難事故を引き起こしてます。

で、気になる天気はネットの数時間おきのポイント予報でチェックしてますが、山をはじめたときにこれだけはおぼえておいたほうがいいよといわれた知識。詳しい天気図などの見方はヤマケイ9月号の特集にあります。

クリスマス寒波
発達した低気圧が日本付近を通過する時、天気が大きく崩れる現象。約1ケ月の周期で出現します。クリスマスから年末に掛けて発生することが多いので、クリスマス寒波と呼ばれています。
【クリスマス寒波/はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/keywordtouch/%A5%AF%A5%EA%A5%B9%A5%DE%A5%B9%B4%A8%C7%C8

二つ玉低気圧
今年の12月中旬にニュースを賑わせたのでまさに瞬の話題です。降雪は湿雪で一度に大量の降雪があります。二つ玉低気圧は、接近した低気圧の速度が遅くなった場合に、内陸部で二つに割れて発生するケースが多い。天気図でチェックする前にニュースで報道されます。天気図はまさに2つの低気圧が重なり、大陸に大きな高気圧がおられます。低気圧が通過してもしばらくはこの高気圧=寒波が本州に停滞するので、強い冬型気圧配置となり荒れる期間が長引きます。
【二つ玉低気圧/Yahooニュース】http://bylines.news.yahoo.co.jp/sugieyuji/20131209-00030498/

擬似晴天
風雪中の束の間の晴天が擬似晴天です。疑似好天ともいうそうです。冬型の気圧配置が緩んだ後、そこに弱い低気圧が発生し、この低気圧が更に発達し、再び冬型配置をもたらすまでの僅かな時間に現れる晴天が擬似晴天と呼ばれるようです。晴天は数十分から長くても数時間しかもたないようです。冬山だけでなく、一年間を通して起こる可能性はあるので、天気図はチェックしておく必要があります。
【疑似好天/NHKhttp://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2012/07/0713.html
【ドキュメント気象遭難/Amazonhttp://www.amazon.co.jp/
こういう場合、最初から山に行きませんが、もし運悪く遭遇すれば、すぐに下山か近くの山小屋に避難する方が賢明です。冬山の技術は特に勉強するものではなく、ちょっと通えばすぐに習得できますが、天気は経験と地域の気候を知ってることが必要です。出発前から天気図と1週間の長期予報はチェックすべきでしょうね。低気圧が縞模様になってるときに気圧の谷が通過するときは山では結構荒れるとか、地域の季節風とかいろいろ。

で…

春を背負ってをみて、なかなか読む機会がないので、原作を年末年始の山行で読もうかと思案中。原作をAmazonでぽちって押しちゃいました(笑)。年末年始にチェックしてはいかがですか?






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