minivelo randonnee field

自然派サイクリストときどきサーファーです。2018年からブロンプトンオーナー。2019年にbirdyのオーナーになってから鈴鹿エンデューロに参戦しました。現在、合計4台のミニベロを所有、ミニベロランドナーで自然観察、登山、キャンプなどアウトドアな活動をしています。是非、Instagramのフォローお願いします。

黒部の山賊

黒部の山賊*1


伊藤 正一(著):定本 黒部の山賊ーアルプスの怪、山と溪谷社、2014年


復刻本です。山の上で静かに読みたい本を探していて、ヤマケイの広告で目を止めた一冊。年末の天狗岳・黒百合ヒュッテのテン場では寒さに震えて、頭痛と強烈な吐き気も交えて読書なんてのんびりな雰囲気にはならず。夏の北アルプスでは!と思って、お買い上げしました。



著者の伊藤翁は、三俣山荘、水晶小屋、湯俣山荘、雲ノ平山荘を建設し、伊藤新道を独力で完成させたんだそうです。雲ノ平を世に広めた方みたいですね。

昭和20年から30年の北アルプスを舞台にした民俗、風俗が紹介されています。カワウソ!を普通に見ていた当時の様子から、今の北アルプスが今からでは想像できないような自然の宝庫だったんだなあって思います。筆者の活動が、雲ノ平周辺ですので、雲ノ平が多く記されています。

目次をみれば、
I 山賊たちとの出会い
II 山賊との奇妙な生活
III 埋蔵金に憑かれた男たち
IV 山のバケモノたち
V 山の遭難事件と登山者
VI 山小屋生活あれこれ
VII その後の山賊たち
(A5版 221ページ)

山小屋生活…小屋を建てる意気込みが伝わる。
釣り…言わずとしれたイワナの宝庫♪
動物…カワウソにクマ。
遭難…愛知大学薬師岳遭難ですから時代を感じます。
山の怪奇現象…未読(笑)

ちょっと重いですが、テント泊などのときに、持っていって、山の上で読んだり、高速バスなどの公共交通機関を使っての移動時にザックに忍ばせたい本です(^^)

語り部!なかなか山小屋の方とは話す機会はないですが、今も、山の上で小屋の方とお話をしたいなあと思う、そんな一冊です。




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